森とコーヒー

明治神宮にはあふれんばかりの緑が広がっているけれど、少し前までの表参道には、緑豊かな場所がそんなにありませんでした。
近年の建築で多く見られるような緑化傾向を受けてでしょうか、2012年に東急プラザ表参道原宿店の屋上に小さな森が誕生したのです。
それこそがおもはらの森。
とても居心地の良い空間になっていて、都会の喧騒を忘れさせてくれます。
また、世界一の朝食として名高いビルズの店内から眺められる作りになっていますし、スターバックスコーヒーが併設されているため、コーヒー片手にゆっくりできる場所になっています。

カフェには、味を楽しむための居場所が必ずなければなりません。
居心地の良さを追求していけばいくほど、味や雰囲気にこだわった質の良いカフェが誕生するのです。
味ばかりが良くても、お店の居心地が悪かったり、お店の雰囲気が洗練されているのに提供される味が悪かったりすると、そこではなかなか満足できる時間が過ごせません。
カフェでは居心地と味のバランスが取れているほど、よい時間を過ごすことができます。

本来、カフェの居心地とは、机と椅子に加えて、周りの雰囲気が作ってくれるものです。
お店を作る建材や、かかっている音楽、お店の色合いなど、多くの要素がお店の居心地の良さを作るのには欠かせません。
しかし、リアルな自然は人工で作られたどんなものも凌駕して、素晴らしい居心地を作ってくれるのです。
青山という都会においても、自然は素晴らしい効果を発揮してくれます。

おもはらの森にはたくさんの椅子が置かれていて、居場所としての機能は最高です。
どれも新しいコンセプトで作られた面白い椅子ばかりで、試しに座ってみたくなるものばかり。
併設されたスターバックスの美味しいコーヒーを片手に座って時を過ごしてみると、とても居心地が良く、緑の中でリフレッシュできます。
カフェで過ごす素敵な時間というものは、何もお店にばかり頼って得るものでもないのかもしれません。
自分の好きな場所で、お気に入りの飲み物をもってゆっくりすれば、どんなところでも、青山の素敵なお店になるのでしょう。